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吉永小百合さんが舞台挨拶で五島列島を訪問 プロジェクト特別企画『いのちの停車場』上映会に島民1500名が来場

 『五島の椿プロジェクト』の特別企画として、4 月 17 日(日)に長崎県五島市の福江文化会館にて、特別上映会を開催しました。この上映会は、五島の椿プロジェクトが地域活性事業の一環として企画したもので、椿サポーターを務める吉永小百合さんが舞台挨拶に島を訪れ、自らが主演した映画『いのちの停車場』を島民の皆さんへお届けし、2回実施された舞台挨拶には合計約1500人の島民の皆さんが駆けつけました。舞台挨拶には五島の出身で今回のイベントを企画した一般財団法人松下財団代表理事の松下剛さんも登壇され、映画のお話から五島の椿プロジェクトのお話まで多くを語って頂き、大いに盛り上がりをみせました。

■五島の椿プロジェクト特別企画 『いのちの停車場』上映会 開催概要

日程 : 4月17日(日) 会場 : 福江文化会館 大ホール(長崎県五島市池田町1−2)
主催:五島の椿プロジェクト 共催:五島市、東映
舞台挨拶登壇者:
吉永小百合さん、野口市太郎さん(五島市市長)、松下 剛さん(一般財団法人松下財団 代表理事)

■舞台挨拶での対談(敬称略/一部抜粋)

Q ご挨拶

吉永:本日は「いのちの停車場」の上映会に来てくださり本当にありがとうございます。実は昨年の秋にこ
の映画を五島の皆さんに観ていただきたいと思っていたのですが、コロナがなかなか収まらず実施ができな
くなりまして本当にガッカリな気持ちになりました。そして、なんとしてでもこの春には実施したいと松下
さんにお願いして本日実現に至りました。短い時間ですがこの舞台の私たちと皆様とで気持ちを交換させて
楽しいひと時を過ごせたらと願っております。

松下:本日はありがとうございます。私の夢が叶いました。夢を持つと実現するんだなと実感しました。映
画を観て、五島においても映画に描かれているような様々な在宅医療の問題に直面されて苦労されているた
くさんの方々に少しでも勇気を与えられたらと思い、そしてそのことを吉永さんにお伝えし、賛同いただい
て本日を迎えることができました。本当に感無量です。

Q 映画をご覧になったお客さんを前に今のお気持ちを教えてください。

吉永:「いのちの停車場」はコロナが本当に大変な時期にスタッフ・キャストの心をひとつに合わせて作り
ました。今までの作品とはまた違った思いがある作品を五島の皆様に観て頂けてとても幸せなことです。

Q 映画は“いのちの尊さ”“家族”がテーマにもなっていますが、松下さんの家族、そして五島への想いを教えて頂けますか。

松下:私は五島の出身ですが、この五島列島が命の恩人と思っています。私が生まれて数か月の時に松下家
の養子として引き取ってもらって、実の子と同じように愛情をもって育ててくださいました。生きるチャン
スを頂きました。いつかは経営者になって松下家を豊かにしたい、そして五島列島に恩返しをしたいとずっ
と思ってきました。本日、吉永さんをお迎えして少しでも五島の皆さんに喜んでもらえたら、これ以上嬉し
いことはございません。

Q どのような思いが五島にはありますか?

吉永:私の友人から素晴らしいところがあるからとお誘いがあり、2011年に初めてここ福江と久賀島に訪れ
ました。とても素晴らしい場所で、特にお魚が美味しいんですよね。ホテルの近くの魚屋さんで尾頭付きの
タイが200円で売っていたのはびっくりしました。次の年は上五島まで行ってみようと思い、頭ヶ島まで行き
ました。いろいろなところを歩いて、五島の景色や暮らしている方々の姿を見て、人間の原点みたいなとこ
ろにいらっしゃると感じました。何度でも訪れたいところです。

Q 五島の椿プロジェクトに関して改めて教えてください。

松下:先ほどもお話しましたがいつかは五島に恩返ししたいという思いからスタートしたプロジェクトです。
五島列島には1000万本以上の椿が自生しており、その椿を使って新しい産業、雇用を創出し五島の活性化を
目指すプロジェクトです。

Q 五島の椿プロジェクトを応援されることになった理由を教えていただけますか?

吉永:2011年に初めて訪れて、翌年にまた訪れるくらい本当に好きになりました。当時は椿のことはあまり
知らなかったのですが、椿の生命力や様々な活用法を知って、私も是非応援したいと思いました。

Q 「五島の椿プロジェクト」の今後の構想がありましたら教えていただけますか?

松下:椿の花からは酵母が発見され、葉からはクチクラという素晴らしい成分が発見されました。そういっ
たものをすべて活用してパンやワイン、魚醤、お茶、入浴剤などを作って今までなかった産業を五島に生み
出していきたいと思っています。また、将来的に様々な形で椿を体験・体感できる施設・椿パークもつくり
たいと思っています。

吉永:私はあだ名でパン子と言われるぐらいパンが好きなので椿酵母のパンを食べてみたいです。

Q 五島の皆さんへメッセージ

吉永:私は60年以上映画の世界で仕事をしてきましたけれども、映画がとても好きでこれからももう少し映
画に出演していきたいと願っております。皆様にまた観て頂けるような映画を作って、そしてまた五島に来
ますので是非是非、応援して頂けたら嬉しいです。

松下:本日を迎えることができ、命の恩人であるこの島と皆さんに本当に感謝しております。本当にありが
とうございます。


■上映会について

五島から映画館がなくなり、18年以上が経ちました。それ以来、映画を映画館で見るという文化が島からなくなりました。「映画は DVDで見るもの」「映画は飛行機(または船)に乗って見に行くもの」今ではそれが当たり前になっています。今回の上映会は、『五島の椿プロジェクト』特別企画として、映画館のない五島列島へ吉永小百合さんが自ら来島し、上映会の舞台挨拶において、映画や作品に対する想い、『五島の椿プロジェクト』のへの想いなどを島民に向けて語ってくださいました。

■映画『いのちの停車場』

金沢の小さな診療所を舞台に、在宅医療を通じて“生”に寄り添う医師と、死に向かう患者、その家族たちが紡ぎだす感動のヒューマン医療巨編。

〈お問い合わせ先〉
五島の椿プロジェクト運営事務局
五島事務所所在地:〒853-0041 長崎県五島市籠淵町2064-11
E-mail:infogotonotsubaki-pj.or.jp

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